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2009年3月 8日 (日)

Get over yourself

うーん・・・さんからダブルコメント(青字)

この物語(?)の合間に出てくる著者のコメントを読んで印象的だったのは「外資IBD、実は素人が多い」というくだりです。わたしも過去に外資投資銀行のIBDに勤めたことがありますが、客をもっているバンカーを除いた大半の人間(特にジュニア)って、やってることは要は資料作りと四則計算だけ。ただの「算数」やってるだけのクセして「数字に強い」、お客さんと世間話すらできないクセして「バンカー」、さらには財務には詳しいが各種金融商品のことは何も知らないクセして「金融の専門家」って、笑いを通り越して可哀相でした。外資生え抜きにその傾向が強かったですが、まぁこれが実態でしょう。

上に追加です。セレブさんは過去のエントリーから察するにIBDの人だと思いますが、上記のわたしのコメントについてどう思われますか?また、外資IBDの若者はこの事実にどう向き合っていると思われますか?セレブさんの見解にとても興味があります。

私は外資生え抜きなんですが、正直「金融の専門家」と自分を自分で肯定出来たことはある程度年を食った今でもない。「算数」も嫌いだから「数字に強い」とも言えない。業界に長くいるから勝手に周りが「金融の専門家」とラベル付してるだけ、と思ってる。

要はそのラベルを自分がどう受け止めるか、じゃないかと思う。ラベルに踊らされるだけか、それともラベルを認識しつつ素人であることを自認し続けるか、ラベル自体を撤回して、本物の素人として人前で振る舞うか。そこは個人の選択な気がする。ある意味、個人の営業スタイルとも言える。(ちなみに私は金融プロと名札の付いた素人営業派)

私が就職活動していた時期はなんとなく外資の知名度が上がってきた時期。正直、日系証券に行った方がみっちり指導してもらえて「金融のプロ」になれるのかも、とも思った。そういう時期だったから、新卒同期は皆「自分がバンカーだ」、とか「金融のプロだ」とは思ってなかったと思う。ただ、それから3~4年後に入った世代は、外資の知名度が完全に上がりきってからの採用だったので、入社しただけで「金融のプロ」になったと思っている人が多い様に感じた。今もそういう子達を見ると「若いな」と思う。入社した世代によって、感じ方がすごく違うと思う。

若い子達は、こういう市場環境もあって、どこかで現実に向き合わないといけない時期が来るとは思うけど「向き合う、向き合わないは選択の自由か」と思う。ラベルに踊らされてでも気がついたら首になってた。その後、どういうアクションをとれるかが、その人の力量。

ポイントはどれだけ「自分をシリアスに受け止め過ぎないか」。「バンカー」って言葉に固執し過ぎると、それは「シリアスに受け止め過ぎ」でそこから動けなくなる。プライドとか意地とかあるけど、でもそれらを支えているのは「金融のプロ」って言葉だけなのか。はたまた金融のプロと呼ばれるだけの本当の実力か。「バンカー」への固執が薄ければ、もしくは「バンカー」って言葉を冗談として受け止めているなら、また違う展開が考えられると思う。

要は「どんだけラベルに踊らされずに生きられるか」じゃないでしょうか? そして私の結論としては、「若い子は踊らされてる子が多い」、かもしれない。

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コメント

駄文にご回答下さいましてありがとうございました。ギリギリ正直な思いを書いて下さったのだと感じています。「若い子は踊らされてる子が多い」もそうですが、セレブさんご自身の「素人宣言」まで飛び出して、僭越ながら「あぁ、まともな人じゃん」と思いましたので今後もブログ読ませて下さい。
ただでさえ世間から隔離されている外資系投資銀行の中でもさらにチャイニーズウォールで隔離され、果て無き単純作業でお客さんとも会話できず、社会勉強どころか営業の訓練や金融知識を得る機会のないIBDの人々。「昨日も朝5時まで仕事(作業)したぜ~」とか言っているうちにやがてはシニアに昇進するも、いざお客さんを前にしても日本のまともな企業の人と会話ができない→でも社内では在籍年数長いので妙に尊敬されている(特にジュニアから)→社外よりも社内に活路を見出す(アドミになる人までいる) or 今更普通の生活水準など受け入れられずファンドに転職するも長期的には裏街道となりキャリアダウン→残ったのはお金と「作業力」のみ。。。というパターンは多いように思います。しかし、報酬がすべてを正当化してきたのでしょう。今後はどうなるんでしょうかねぇ。ある種の収束が起きて唯一の根拠だったお金に期待ができないと仮定すると、「バンカー」たちの行動様式にどのような変化が生じるのかについて一種の社会学的な関心を寄せているところです。

ダーマンの「MY LIFE AS A QUANT」に、上司からこんなことを言われている一節があるのを思い出しました

"You know, in this job you really need to know only four things: addition, subtraction, multiplication, and division - and most of the time you can get by without division"

実はこの言葉の裏には、「難しいことやっても、金にならなきゃ意味ないんだぜ!」という意味が込められていると

金融の世界は玄人と素人の差が、理論面では大きく開く余地があるけれど、実務面(=実際に金を稼ぐか否か)では実はほとんど差がでない

確かに、実務家は理論は素人だけど、手数料という売上を稼いでくるドサ営業と考えれば、一応それなりの価値もあると
(問題は、ど素人の実務があたかも価値があるように認識されていることで)

逆に、理論家の方がこういった話題は耳が痛い(∵ど素人の実務家よりも金が稼げない玄人の理論家は結構いるので)

理論家はもっと非効率な市場に参加した方がその能力を活かせるし、企業利益への貢献もしやすいと思うんですけどね~

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